ナースの皆さん、今病棟の看護式が従来のものから新しい「PNS (パートナー・ナーシング・システム)」というものへ変わりつつあるのをご存知でしょうか!?

私は育休などの関係もあり、病棟勤務からかなり遠ざかっていたため、そんな風潮を全く知らず、育休が開けて病棟勤務に配属になってから、PNSのことを聞いた時にはまさに“ 寝耳に水”状態でした。

なにそれ・・・(´・ω・`)

そして当たり前のように初日のオリエンテーションが終わったらペアのナースと一緒に行動するように指示されたものの、

何をすればいいんだよ〜!?

という状態。

今回はPNSのことを少しでも知ってもらうべく、PNSの基本から、実際に導入している現場のリアルな感想を書いてみたいと思います。

PNSとは

福井大学で開発された新しい看護方式であり、従来の

  • プライマリーナーシング
  • 機能別看護
  • チーム看護

などどいった看護方式とは全く異なる看護方式なんです。

何が違うかというと、今までは上のどの看護方式も

 

1人のナースが複数の患者を受け持つ(役割は様々ですが・・・)

 

というシステムが当たり前だったのですが、このPNSは

 

複数のナースが複数の患者を受け持つというシステムなんです。

 

PNSのメリット

PNSは基本的にペア(2人)で、複数の患者を受け持つシステムです。

そのため

  • 知識や技術が未熟
  • やり方や考え方が違う

こんな場合にはお互いに不足している知識、技術を補うことが出来たり、さらに相手のやり方や考え方など、自分とは異なる方法を実際に見て学ぶことが出来るため、よりよい看護に繋げることができるのが最大のメリットといえます。

私は実際にPNSの看護方式を体験してみて、確かに知識や技術など出来る人から学べることは多く、いいなと思うこともありました。

しかし、メリットもあればデメリットもあるのがこのPNSの特徴だと思います。私が考えるデメリットも書いてみたいと思います。

 

メリットよりデメリットの方が大きいと思う私の本音

PNSの現場で仕事をしてみて、正直な気持ちとしては

 

以前の看護方式の方がやりやすいな・・・

 

と思っています。

その理由を正直な気持ちで書いてみたいと思います。

相棒と合わなかったら、ずっと辛いまま

ペアを組んだ場合、ほぼそのペアのナースと一緒に行動することが多いです。夜勤などでシフトが一緒にならない場合は、ペア以外のナースと組むこともありますが、基本的にはペアのナースと一緒です。

でも、そこは人間ですので、良し悪しや性格の不一致などが起こりやすいのが現実。

一緒に組んでみたら、

  • 1人で相談なしに何でもしてしまい、相手が何をしているのか分からない
  • 仕事が遅くて、ほぼ自分がカバーしている
  • 知識、技術が未熟で、自分しか主な処置をしていない

こんなことも当たり前に起こってしまうのです。

1人の方が効率よく動ける人もいる

私は今までプライマリーナーシングやチームナーシングなどの職場を経験してきて、やっぱり

1人で数人の患者を受け持つ

というシステムに体が慣れてしまっています。

確かに2人で確認や観察をすることで、ミスを防いだり、判断を的確にすることが出来るのですが、ナースが2人になると受け持ち患者も単純に倍になります。

1日にペアで20人もの患者を受け持つことも当たり前にあります。

そうなると、ナースコール対応や点滴の時間、入退院対応などで、本当にバッタバタになります。

 

1人で患者を受け持つ場合なら、例え10人の患者でも、タイムスケジュールを自分で管理し、患者の状態もより詳しく情報収集が出来るし、責任を持って医療行為をすることが出来ます。

しかし、ペアといえども20人もの患者となると、タイムスケジュールにもれが出てきたり、患者の病態生理まで把握が出来ていなかったりしてしまうのです。

 

ナースとして

自信を持って患者を受け持つ

ということが出来ななってしまうのです。

急性期病棟とかルーチンワーク意外の仕事が多い職場では2人で行動するなんて無理がある

こんなPNSの看護方式ですが、ある程度入退院も激しくなく、状態も落ち着いたような慢性期病棟ならとてもメリットが生かせる良い方法だと思います。

でも1日に10人前後が入退院で激しく入れ替わるような病棟の場合、このPNSは向かないような気がしています。

 

結局ペアで組んでいても、

「私が入院対応するね。」(ナースA)

「じゃあ私、点滴つないでくる。」(ナースB)

「なら私はケアを回るよ。」(ナースC)

 

このように3人ペアで余裕があるように見えても、実際は機能別と何ら変わらないようなシステムになってしまったりするのです。

 

本来はペアで回って、観察をペアでするはずのところが、1人が検温対応で、もう一人は入院や点滴をしているという、PNSのメリットを全く生かせていない現状があるのです。

 

とにかく慣れるしかない

このPNSを導入することになったなら、私が下っ端ぺーぺー代表としていえることは

 

とにかく慣れろ

 

それしかないと思います。

 

私も本音では以前のプライマリーナーシングが良かった・・・なんて思いながらも、ずるずるとこのPNSもどきの看護方式に従っています。現場の声ってなかなか組織には反映されにくいですよね。

嫌になったらやめようかな・・・

実際に私も転職を考えました。

こんなに患者さんを真剣に看ることが出来ない仕事なんてやめてもっと落ち着いた仕事に変えようかな・・・

とも思いました。

 

でも私は家庭という守るべきものがあるため、そんなに簡単にやめることが出来ない現状もあります。

 

今のところはこの職場で頑張っていますが、もし重大なインシデントとかを起こしてしまったなら、この職場の忙しさに適応できないと思って転職しようかとも思っています。

 

みなさんもPNSの看護方式を導入している職場を検討しているなら、そこがどの程度の忙しさなのか、急性期なのか慢性期なのかをしっかり見極めてから、働くようにしましょう。

 

導入している看護方式とかよくわからないという場合には、病院自体のHPを見たり、看護師専門の求人サイトなどを利用すると病院で取り入れている看護方式などを知る事が出来ますよ。

 

ぜひ皆さんもやりがいのある仕事を見つけて下さいね。