こんにちは!テキトーナースのさやみんです。
そろそろ気温も高くなって、涼しい気分になりたい人も多いのではないでしょうか?
そこで新コーナーとして看護師あるあるコーナーを始めてみました~(*´▽`*)はい、単にそんな気分だからです(笑)
いつ辞めるかもわかりませんが、書きたくなったから書いてみます。
みなさんもぜひ軽い気持ちで読んでみて下さいね!
誰もいない病室からのナースコール

私は以前慢性期の内科病棟に勤務していたことがあるのですが、そこの患者さんはみんな高齢で認知症や慢性疾患などを患っていて、かなり長期的に入院をしている患者さんばかりでした。
その部屋は4人部屋で、かなりADLの低い(自分であまり動くことが出来ない)寝たきりに近い患者さんたちが入るような部屋でした。
ほとんど患者さんいつも入っているような満室状態の部屋だったのですが、ちょうど高齢の女性(Aさん)が最後その部屋で肺炎で亡くなったのを最後に患者さんはいなくなっていました。
その3日後に私は先輩ナースと夜勤を組んで、準夜勤務をしていました。
それまでは普通の準夜勤務だった
準夜勤というのは患者さんの夕食や、夕食後の内服、眠剤などの内服などが重なりかなりバタバタの状態になります。
そんなバタバタも21時には消灯となり、だんだん人気がなくなっていきます。
そうなると私も一息つけるようになり、先輩と世間話などをするのが日課になっていました。
そうして21時過ぎから1時間ずつ交代で休憩をとるのが準夜勤の流れになっていました。
相方のナースが休憩中は、残った方が病棟のすべての患者さんを責任を持ってラウンド(巡視)します。
私もいつもどおり懐中電灯を片手に患者さんを1人ずつ確認していきました。
でもあの4人部屋は今は誰もいないため、扉を開けることもなくスルーしていきます。
そして先輩と交代し、私が休憩に行きます。そうして1時間が過ぎて仕事場に戻った11時ごろの出来事でした。
誰もいないはずの4人部屋からのナースコールが・・・
当時は頻回にナースコールがなるような状況ではなく、夜勤時は本当に静かに時が流れるような落ち着いている時期でした。
ですので、相方ナースとおしゃべりをしながら時間をつぶしていたその時・・・
チャーチャラララチャーラーラー(クラシックの曲の呼び出し音)
が突如なって、ナースコールのボードを見るとあの4人部屋の1ベッドが赤く光っているではないですか・・・
思わず相方の先輩ナースと顔を見合わせて、二人で青ざめました。
「だれもいない部屋ですよね・・・」
「どうする?行かなきゃだよね・・・」
とりあえず出ないと鳴りやまないので、私が受話器を取って
「はい、どうされました・・・⁉」
と聞いてみます。
・・・
もちろん無言・・・。
でも何か部屋で起きているなら大変だからと先輩が声をかけ、2人で肩を組みながらその部屋を見回ることにしました。
先輩も私もガクブル状態で歩きます。
その部屋に行くまでもいくつかの部屋を通り過ぎるのですが、どの部屋も何も変わりはありません。
その部屋の前まで着きました。
いつものようにドアは閉まったままです。
えい!と先輩が率先してドアを開けました。
もちろん真っ暗・・・
かなり不気味です。
ナースコールがなっていた入ってすぐ左のベッドに目を向けます。
不気味なクローズドベッドがあるだけでした。
(クローズドベッドというのは、誰も使用していない場合に上から大きめのシーツをかけておくことを未使用の状態がわかるようにしてあるベッドの作り方です。)
真っ暗の中に白いシーツだけが反射して、かなり不気味に浮かび上がっていました。
あたりを見回しますが人気はありません。
肝心のナースコールも確認します。
!!!
乱れてる・・・
使っていないナースコールは管が長いため、まとめて枕元のフックにかけて整頓しておくのが基本ですが、そのベッドではナースコールの管がクローズドベッドの枕元付近に落ちて乱れていたのです・・・
ゾック~・・・と一気に鳥肌が噴き出す私・・・
先輩も一緒に抱き合って凍えてしまっていました。
でもさすが先輩、すぐに気を取り直して、ナースコールをもとの位置に戻し、異常がないことを確認しナースステーションへ二人で戻りました。
あのナースコールはなんだったのか
今でもこの原因は謎なのですが、私が体験したもっとも怖い出来事でした。
もしかしたら以前そこにいた患者さんが何か訴えたかったのかもしれません。
といっても私は霊感なんて全くなく、幽霊ものもまったく信じないタイプ。
今でも全く信じてはいません。
でも一緒に夜勤をしていた先輩は霊感があるという自覚はないものの、そのような体験を他にもしているようで、さまざまな体験談を私に教えてくれました。
また次回はそんなナースならではの怖い話を紹介していきたいと思います。
読んでいただきありがとうございました。