
私は最近1年間の育休を経て復帰をしたばかりなのですが、いろいろと感じるところがあります。
1年間といってもその間に職場の人間関係も変わるし、医療や看護もどんどん進歩しています。そんな中で復帰をしてみると、ショックを受けたり仕事がやりづらいと感じてしまうことも少なくありません。今回はそんな私のボヤキともいえるような仕事復帰の感想を書いてみたいと思います。
配属替えになって全く新しい部署になった
私は総合病院に勤務しているため、以前は外来で働いていましたが、今回も同じ部署に戻れるという保証は全くありません。そしてその不安通り、今回の復帰は外来ではなく病棟勤務となりました。
その病棟も以前働いていた病棟ならまだしも、全く未経験の分野の病棟です。(書いたらばれそうなのでこのくらいにしときます 笑)
無駄に看護師としての経歴は約10年ほどありますが、それでも未経験の分野をスムーズにこなせるほどの技量知識は持ち合わせてはいません。
ですが、病棟トップやそのメンバーたちは
「10年目のさやみんさんだからきっと大丈夫だろう。」
などと過度な期待をしてくれちゃっているんです。
ですので復帰を果たしても、ろくに仕事を教えてもらえないまま
- 「入院取ってこれる?」
- 「検査出しお願いします。」
- 「ケモ担当お願いね。」
なんて簡単に言い渡されてしまう始末・・・
そんなの知らねーよ!
と心の中で思いつつも、若いナースに
「これどうやるの⁉」
と聞きながら手探り状態で仕事をしていきますが、仕事も遅く迷惑をかけてしまうんです。
素直に「できません!」と言えればいいのでしょうが、一応経験はあるので未経験ではないし、やり方だけを教わればできると思うし・・・という言い訳がましい気持ちもあり、忙しすぎる病棟に少しでも役に立ちたいという変な使命感から、仕事を引き受けては孤独に焦っているという状態です。
経験がある病棟なら、ノウハウや手順まで知っているのですが、新しい病棟となるとその病棟のルールもありますし、勝手な判断で実施することはできません。ルート一つとるのも物品の場所を1から覚えなければいけません。
看護に必要な物品も数えきれないほどあるため、本当に何度も何度もスタッフに聞きまくり、メモ帳に書いては覚えまくっている毎日です。
人間関係を1から作る大変さ

上で書いたような仕事や業務に関する苦労なら正直なんとでもなると思っています。
経験を積んでいけば自然と見についていくのでそんなに心配はいらないのですが、自分一人でどうにもならないのが「人間関係」です。
また新しい環境の中で人間関係を1から築いていくというのはとんでもなくストレスです。
ましてや異動なんて自ら希望していないのに、なんでこんなストレスを感じなきゃいけないんだ!と怒りさえ覚えます。
でもそれが組織に属するペーペーの使命なんです。
病棟特有の人間関係
私はさまざまな部署を経験して、病棟には病棟ならではの人間関係の特徴があると思っています。
-
- 自分は出来ると思っているプライドが高いナースが多い。
- 他の部署の悪口や新人いびりが大好き
- 告げ口体制があたりまえ
病棟には
- 夜勤も出来るバリバリナース
- 長年そこに居座るお局ナース
- トップやお局に媚を売るヘコヘコスネ夫ナース
など、外来や検査などにはない独特な人間関係の構図が出来ています。
ですので、
「私は夜勤もしてるし、仕事も早いし、育休なんかの人には負けない!」
という敵意むき出しな若いナースがいたり(私は別に戦いたくもないし、無難に仕事をしたいだけだよ・・・)、
「さやみんさんも大変ですね~大丈夫ですか~⁉」
と一見優しそうに声をかけてくるけれど、そこで病棟に対する愚痴を聞き出して、トップに告げ口することで自分の評価を挙げようとするスネ夫ナースがいたりするわけです。
私は普通に働きたいだけなのに、こいつら何なんだよ!!!
と仕事以外に余計なストレスを感じてしまうんです。
皆さんもブランク後に病棟へ復帰になったらこんな日々が待っているかもしれませんのでご注意を。
自分の未熟さにあきれる
最後に自分自身に疲れるという状態です。
こんなに偉そうに書いているけれど、仕事も全部覚えられなくてスタッフに迷惑をかけてしまったり、育短なので仕事を残して帰る毎日で、パートナーに申し訳なく思ってしまい、
自分はダメだな・・・
と凹んでいるのが本音です。
今までいろんな経験をしてきたけれど、今の仕事に生かせるものって案外少なくて
「今まで学んできた意味って何だろう・・・」
って考えてしまいます。
もちろん基本的な技術は習得しているつもりですが、生命に関わるような知識や技術って分野や病棟によって180°変わってくるため、また学び直さなければいけないことが本当に多いです。
これが自分のキャリアにつながると思って頑張っていますが、やっぱり大変です。しかも家庭もあるので、生活すべてを仕事に費やすということはできません。
私は若くてバリバリ頑張っているナースを見て
「私も子供がいなかったらあんな風に働けるのに・・・」
と劣等感を感じたこともあります。でも何が一番って、私の中では子供と家族と一緒に過ごす時間が何よりも宝物なんです。なので今は劣等感を感じても、家族のため生活のためにもう少し頑張ってみようと思っています。本当に嫌になったら、また新しい仕事を見つけられるのがナースのメリットでもありますから。
まとめ
ママナースで私のように仕事復帰で悩んでいる方がいたら、ぜひこれを見て一緒に頑張るきっかけになればと思います。
でも本当にストレスを感じているなら、早めに次を見つけましょう。自分がダメになってしまうと家族がダメになってしまいます。ママってそのくらい偉大な存在なんですよね。
ママナースにぴったりの職場はこちらでご案内してますよ。