
お久しぶりにテキトー用語解説です。
今回は
「ステる」
「ステった」
別にステルス・マーケティングでも要らないものを捨てたとかそんなもんではありません。
「昨日、305号室の患者さんステったらしいよ」
なんて意外と多い会話。
これ、正式なものではないと思うんだけど、なぜかみんな当たり前に使っているし、新人としても
「これ使える自分、かっけー!!!」
となっちゃうからつい使っちゃうんですよね。
ステるの意味は急変(して亡くなる)のこと
ステるは状態が急変して、レベルが落ちたり、そのまま亡くなってしまうことを意味します。
根本的な意味はドイツ語で「死ぬ」という意味らしいですが、私の経験上、徐々に死期に近づいている患者さんには使いません。元気で死ぬ気配などまったくなかったような患者さんが急変した場合に「ステった」というケースが多いです。
ついさっきまで元気だった患者さんが急に胸痛を訴えてレベル3桁に落ちたり、誤嚥してそのまま意識が戻らなかったり、吐血や喀血などなど看護師人生は急変と切っても切れることはありません。
そのような事態にも冷静に対処できるくらいにならないとナースはダメなんでしょうね・・・
でも私は突然の大量喀血はどうしてもパニクって、患者をどちらに向けていいのか未だにわからなくなります。
(喀血リスクのある患者は事前にどちらが患側で、喀血時に左右どちらに向ける必要があるのか把握しておかないとダメですよ!)
急変が怖いのはみんな同じ
これをみてくれている新人ナースの方には、急変が恐怖になっている方もいるかもしれません。
でも私も同じで、最初の頃は夜勤をする際、責任感やプレッシャーで押しつぶされそうになっていました。
だって1人で大勢の患者さんを看なくてはいけないし、その間になにかトラブルが合ったとしても絶対に自分ひとりじゃどうしようも出来ないと思って、夜勤が嫌になったこともあります。
でも看護は1人でするものではないのでそんなに気負わなくても大丈夫。なにかトラブルがあったときには報告連絡相談をすることで、すばやく対処ができるし、そうやって経験をしていくことで成長していくもんです。
ぜひ新人ナースのみなさんも、ただ怯えるのではなく、自分にできることを確実にこなしていきましょう。そうしてこつこつ看護師を続けてるといつの間にかちゃんと看護師になれますから。
では今日はステるの医療用語解説でした!