新人看護師なら未知の世界である夜勤のことってかなり気になりますよね。
はじめて看護師になって、日勤の業務だけでも覚えることがたくさんなのにこれ以上夜勤ってどうやるの?とかなり不安になると思います。
でも大丈夫!各病院や組織ごとに新人がスムーズに夜勤トレーニングを進むことが出来るようにちゃんと流れなどが決まっているんです。
今回はそんな新人ナースの悩みの種、夜勤を克服すべく夜勤独り立ちまでの流れやコツなどを紹介したいと思います。
夜勤トレーニングはいつから始まるの?
病院ごとに違いはありますが、4月入職の場合、基本的には5月ごろに夜勤トレーニングを予定することが多いようです。うちの病院でも4月は日勤業務のみで5月から月に3回程度の夜勤が入ってきてトレーニングが始まるようになります。
夜勤トレーニングって?
突然新人ナースに「夜勤をお願いね!」と言っても何にも知らないので出来るわけがないですよね。
ですので、新人ナースは先輩やプリセプターと一緒に夜勤を覚える訓練(トレーニング)をする必要があります。
トレーニングの方法は病院にとっても異なりますが、うちの病院の場合では3回のトレーニングで問題がなければ独り立ちということになります。
夜勤の形態が2交替、3交替によっても流れは変わってくると思いますので、各病院の流れを知っておきましょう。
夜勤トレーニングの流れとひとり立ちまでの期間
上でトレーニングの流れなどは各病院で違うと書きましたが、うちの総合病院の場合の夜勤トレーニングの流れを紹介したいと思います。
ちなみにウチの夜勤は
- 3交替勤務
- 必ずプリセプターがトレーニングを担当
- 1夜勤2人(2チーム)体制
というシステムになっています。
1回目:とにかくついて回ってひたすら見る
最初の勤務とにかく見学です。
夜勤の流れの用紙を手渡され、説明をうけながらとにかく金魚のしっぽのようについて回るのが1回目です。
先輩としても最初なのでとにかく緊張しないように優しく声をかけます(笑)
3交替勤務の場合には深夜か準夜で流れは全く異なりますが、深夜の場合なら日勤を17時くらいで終えて、その夜0時頃の深夜勤務からスタートです。いわゆる日勤深夜という組み合わせパターンです。
慣れるまではこの微妙な家で過ごす時間が中途半端過ぎて嫌なのですが、少しでも体力回復のために横になるようにしましょう。でも熟睡して起きられなかったなんてことがないように注意してくださいね。
準夜なら15時ごろから仕事の頭に切り替えていきましょう。個人的には深夜よりも準夜の方が忙しいと感じるので覚悟が必要です。
2回目:見学のことを踏まえて、自分でやってみる
見学が終了した次には、1回目の学びを踏まえて自分でやってみます。
プリセプターはそばについていていろいろフォローはするので、そこまで気負わなくても大丈夫です。
ここで自分が出来ない事や足りない知識などを把握して補っていくことが重要です。
3回目:全部自分でやってみて出来たらひとり立ち
3回目はプリセプターは何もしません。
ただ見ているだけ。
ここで合格出来たら見事夜勤のひとり立ちです。
次からはプリセプターも誰も一緒にはつかないので、不安なことや分からないことは相手のペアのナースに報告連絡相談をしていくことが何よりも重要です。
そのホウレンソウがちゃんと出来るかもプリセプターはしっかり見ていますよ!
通常1か月のトレーニングでひとり立ちする場合がほとんど
たった3回で夜勤が出来るようになるのかと思いますよね。
私も最初は不安で不安で仕方ありませんでした。
でもほとんど8割程度の新人ナースはこの3回のトレーニングでちゃんと夜勤のひとり立ちをしているのです。
ですので、極端に不安がる事のないように出来ることをしっかりするように心がけましょう。
トレーニングでつまづくことってある?出来なかったらどうなる?

先ほど8割は順調にひとり立ちすると書きましたが、じゃあ残り2割はどうなんだって思いますよね。
やっぱり新人ナースの中にも夜勤が苦手だったり、そもそもやる気がない新人君、自分は「もう完璧だ!」と自意識過剰すぎる新人ちゃんなどがいたりします。
そのような新人ナースの場合、プリセプターとしては夜勤を任せられないと判断し、
- トレーニングの増加
- 少し夜勤トレーニングをなくして日勤のみで様子を見る
などの対応をとる場合があります。
もし夜勤中に知識や技術が未熟で患者さんに不利益をもたらした場合にはそれはナースの責任になります。
ホウレンソウを怠って、同様に患者さんに不利益をもたらした場合も同じ。
私はやってた、見てたと言っても夜勤はすべての責任が自分にあるため、その責任をしっかり負えるナースにしか夜勤は任せられないのです。
その判断をプリセプターはトレーニングをしながら見極めているのです。ですので知識や技術ももちろん重要ですが、新人ナースの仕事のとらえ方だったりチームワークのよさなども夜勤には重要な条件なのです。
夜勤トレーニングを失敗しないコツ
夜勤には知識や技術だけでなく、自分自身の仕事への意識やホウレンソウなどの基本的なことが重要だと書きました。
では具体的に夜勤のコツをお伝えしたいと思います。
- わからないことは積極的に聞く。質問がない新人は好感度低下!
- 夜ならではの配慮をしよう!(音、光、話し声)
- ラウンド時の観察ポイントを先輩から盗み取れ!
- できなかったことをできないままにしない
- 点滴、ドレーン、O2をおろそかにしない
- 自分の夜勤スタイルを確立していこう
私はさまざまな先輩ナースと夜勤をしてみて、それぞれの看護師が夜勤の際のポイントを知っているということに気づきました。
プリセプターによって教えてくれることや観察ポイントなどが違うんです。
それは決して悪いことではなくて、みんなそれぞれの良い観察ポイントを持っているということ。
ですので、新人の頃はさまざまな看護師の視点に触れてそれを自分のスタイルとして吸収していくことが大切だと思っています。
もちろん基本的な観察は重要なのですが、ラウンドの方法や懐中電灯の使い方、音を立てないための工夫、点滴交換の方法等先輩ナースのやり方の違いを見てみるとそれぞれメリットデメリットがあって面白いです。
最初は不安と緊張でそんな余裕はないかもしれませんが、トレーニングなどを通じて先輩の良いところをどんどん盗んで自分のものにしていきましょう。
また新人としての向上心を忘れないことも重要。
質問や勉強してきたことなどでプリセプターは新人ナースの意識や向上心をちゃんと見ています。しっかり自分からもアピールして意欲をみせつけてやりましょう。
まとめ
ここを読んでみて、不安は少しはなくなりましたか?
新人の夜勤に対する不安ってかなり大きくて私もたくさん悩んだ経験があります。
でもちゃんと頑張れば認めてもらえてひとり立ちできるはすです。
同期などと比べて自分は出来ないと落ち込むことが多いと思いますが、そんな時代も私のように10年くらい経つともうすっかり忘れます(笑)
私の知人は2年でやっと夜勤ひとり立ちが出来ました。こんな人もいるくらいなので、焦らなくても大丈夫。
決してあきらめずに頑張ってくださいね。
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