
看護師の特徴ともいえる夜勤という仕事形態。
病棟や24時間体制の施設などで働く場合には必須の条件になります。でもこの夜勤という仕事が出来ない場合、看護師には向いていないのでしょうか?
現在新人等で夜勤のスキルがないナースの方の参考にしてもらえたらと思って書いてみます。
私は新人時代夜勤を任せてもらえなかった
私は入職したて新人の時、夜勤のトレーニングをプリセプターと一緒にしたのですが、
- とてつもなく眠かった
- 夜勤業務を正確に覚えられなかった
の理由で、夜勤が任せられないと判断されて同期のナースが夜勤に入ってるのに対し、私は日勤しかできない状態となっていました。
私は今まで夜中に起きるなんていうことは、頻回にあるわけではないし、ましてや仕事をするなんていう経験自体ありません。本当に眠くてあくびを連発していたのを覚えています(笑)
そんな状態だからか、プリセプターには
「あなたにはまだ夜勤は無理そうだから、もう少し日勤の業務を覚えてからにしましょう」
といわれ、同期のナースは着々と夜勤トレーニングが進んでいる中、私だけ日勤専属ナースとなりました。
普通の場合は、入職して1か月くらいは日勤のみで過ごします。
そして1か月経った5月頃から月に3回程度の夜勤のトレーニングをプリセプターのナースと一緒にするようになるのが一般的な新人の流れとなるわけです。しかし私だけそこから外れ、夏ごろになってもずっと日勤業務をしているばかりでした。
夜勤が出来ないというレッテルをはられるとかなりキツイ
ずっと日勤業務ばかりの日々で、仕事自体は別に苦痛じゃないのですが、同期がどんどん夜勤をこなしているなか自分だけそこに入れないという状況はかなり精神的につらいもものがあります。
朝に出勤すると同期が深夜勤務を着々とこなしていて、それを見て「お疲れ様でーす」という自分。
なんかむなしさやら悔しさやら当時はいろいろな感情を持っていたと思います。
夜勤が出来ない自分を奮い立たせた方法
そんな夜勤が出来ない自分をどうにか前向きに考えるべく、言い聞かせていたことがありました。
- 検査・処置の経験だけは負けない
- ケアを誰よりも手早くなってやる
- 入退院の対応を誰よりも早くこなしてやる
こんな日勤でしか経験できないようなケアや検査などを積極的に経験するようにして、他の同期に夜勤で遅れている分、日勤業務で自分の方が優位に立ちたい、そんなことを考えて日々一生懸命こなしていました。
数か月遅れて夜勤デビューを果たせた
そんな私ですが、夏ごろから夜勤トレーニングがやっと始まり、なんとか夜勤も独り立ちすることが出来ました。やっぱり人より遅れている分、先輩ナースも
「この子はよく見てあげないといけない」
と思っているようで、振り返りも人一倍時間をかけてされたし、ラウンド時の観察なども細かいことまで指摘されました。
でも今になって思うと、その丁寧な指導があったからこそ今の自分があって後輩たちにも細やかな指導が出来るんだと思えるようになりました。
数年後にその遅れを気にする人は誰もいない
当時、私は同期や標準のスケジュールから自分だけ遅れている状況にかなり落ち込み、「自分は出来が悪いんだ」と否定的に考えていましたが、現在一緒に働く同期や同年代のナースとは対等に働いているし、自分でも同じように働けていると感じています。
新人時代にあんなに悩んだことをひきずる事なんてありません。
さらに異動なども頻回にあるため、スタッフ同士のかかわりも変わり、当時の出来ない私を知る人もごくわずかです。知っている人さえ、出来ない私のことを言いふらすこともありません。
要はちゃんと仕事が出来て、働けるようになれば誰も新人時代のことを気にする人なんていないのです。
新人で出来ない自分に悩んでいる人はあきらめずに続けることが大事
今まさに私のように新人で出来ない自分に悩んでいる人がいたら、諦めずに続けてみて欲しいと思います。
技術や夜勤トレーニングでの遅れくらいなら、時間をかければいつかは出来るようになります。そして新人だからこそ、遅れても出来なくても許される立場でもあります。
経験を積めば積むほど「出来ない」ということが後ろめたくなってくるものです。
新人のうちこそ「出来ない」経験をたくさん積むことが大切です。
仕事以外でつらいなら解決方法はまた別の話
私の場合は夜勤が出来なくてつらい、という話でしたが、もし人間関係でつらい場合には解決方法は異なります。
仕事や技術の話なら自分が頑張ればいいのですが、人間関係って相手による影響がとても大きく、どんなに自分が頑張っても解決しないことの方が多いのが現状です。
そんな時に「もっと頑張らないと・・・」と無理をしてしまうと、自分が壊れてしまいます。
実際に私が見てきた新人でも人間関係がうまくいかず、ぞれでも「続けなくちゃ」と無理をした結果、精神疾患を患い看護師自体を辞めざるをえなくなってしまった人もいました。
そんな風になってしまってはせっかく看護師の資格を取ったのに、思い描いていた人生が変わってしまいますよね。ですので、人間関係で悩んだ場合は早めに環境を変えることも重要です。
新人が人間関係で悩んだ時の対処法

上記でも書きましたが、新人が人間関係で悩んだ場合には、早急に対処しなければいけません。
看護師の人間関係は最悪!もう辞めたい!自分の居場所を見つける方法
新人だからこその対処法もここでお伝えしたいと思います。
まずはプリセプターに相談
新人時代に何かを相談できる人というのはまずはプリセプターになります。
プリセプターがいい人で信頼できる場合には人間関係について正直の相談してみましょう。親身になって聞いてくれれば、何かしら解決策を提案してくれる可能性があります。
プリセプターに相談しづらかったら信頼できる先輩に
意外とプリセプター自体とトラブルになってしまう新人さんって多いものです。
そんなときは、信頼できる他の先輩や主任、師長などに直接相談してみてもいいでしょう。自分が話しやすい立場の人を選ぶようにしましょう。
自分で次の仕事を探すのはマズイ
よく強気な新人がやりがちなのが
「もう次の仕事を見つけたので、今月でやめます!」
という辞め方。
新人側としてはもう辞めたくてしょうがないし、辞めるんだからどうでもいい!と割り切っているのだと思いますが、仕事を始めたらもう立派な社会人です。
雇用する病院の立場というものも少しは考えましょう。
- 辞めたい意思をまずは伝える
- 次の仕事は決まっていても言わない
- 辞める時期は病院側と相談して決める
そもそも病院側としては新人を辞めさせたくないのが本音です。
うちは新人指導をこんなに丁寧にしているし、新人の離職率もこんなに低いんですよ!!!
という求人募集のPRにしたいためです。
ですので、辞めたいといってもすぐにやめさせてくれる病院は少ないと思います。少しずつ病院側と相談しながら、異動するか辞めるかなどの解決策を見つけていきましょう。
新人でも相談できる転職サイトはある
新人でも転職は出来ます。
さらに言うとまだまだ知識や技術が未熟でも、一からやりなおせるような職場も探すことは可能です。
そんな仕事を見つけたいと思ったら、サイトを利用することが転職のコツです。
転職サイトはそんな新人向けの求人も豊富に扱っており、さらに担当者がアドバイスをしてくれるため未熟な新人でもスムーズに転職を成功させることが可能になるのです。
もい本当にやめたいと悩んでいる場合はこのような転職サイトに相談してみるのもいいでしょう。
私がおすすめする転職サイトはこちら。
まとめ
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- 新人が出来ないのは当たり前。時間をかけてでも出来るように頑張ってみよう
- 夜勤が出来なくても大丈夫!ゆっくりでいいから出来る事を探してみよう
- 仕事のほかに人間関係で悩んだら早めに解決しよう。