
みなさん、ナースが職場を変えたいと思って転職する時に何が大切だと思いますか?
お給料?待遇?福利厚生?人間関係?
どれも大事そうに思えますが、実際に私は職場を離れていって、成功した人、失敗して転職だらけの人生になってしまった人などさまざまな人たちを見てきました。
今回は転職した2人のケースを見て、成功する人と失敗する人は何が違うのか、どうすれば転職を成功できるのかを考えていきたいと思います。
高給取りで残業がない職場でも辞めてしまったケース
Aさんは私の先輩で外科病棟時代に、私に知識や技術を教えてくれて周囲からの人望も厚く、上司からはキャリアアップなどを勧められているようなナースでした。
性格も温厚で決して人間関係で悩むような人ではなく、すべての年代の看護師に慕われている信頼がおける人でした。
そんなAさんは突然、上司からの責任のある仕事を強要されることや、事務的な仕事(役職になるとデスクワークが多くなる)が多くなった現状が嫌になり、その病院をやめてしまいました。次の仕事も見つけておらず衝動的に行動したようです。
そんなAさんが急遽次の仕事に選んだのは、給料は今までよりはるかに高くて残業なし、自宅からの距離も近い「精神科病棟」でした。
条件だけ見れば、給料もよくて、自宅から近く残業もないというかなりいい職場だと思いますがAさんは
「転職しなければよかった、前の方が良かった」
と感じたのだそう。
慢性期で精神科となると、いままでとは180度正反対の職場で、あまり看護師としてのやりがいを感じなくなってしまったのでした。
安月給で遠い職場でも続いている人もいる
今度は私と同期のBさんの話。
今の職場の忙しさとお給料の安さが見合わず、慢性期の内科病棟をやめて向かった先は
残業が多いと話題の「循環器外科専門病院」。
お給料自体は今までと変わらないくらいで、さらに残業や業務の量は増えてしまいました。
私も転職先を聞いた時には思わず
「なんでそこに⁉」
と思いましたが、Bさん的には「ビビッと来た」から選んだんだそうです(笑)
しかしBさんは転職して3年経ちますが、現在進行形でその循環器外科でバリバリ働いています。
結婚もして出産予定もあり、人生としても幸せそうです。
成功する人と失敗する人はここが違う
上記で紹介したAさんとBさん、一体何が成功と失敗を分けたのでしょうか?
その原因を考えてみました。
Aさんは条件も良くて職場的にも落ち着いた仕事なのに不満があるしやりがいが感じられない。
対してBさんは転職前に希望していた、月給についても大して変わらず、さらに残業が多い職場へと転職したのに楽しみながら働いています。
この2人の違いを見てみると
自分をしっかりアセスメントしているかどうか
といえます。
自分をアセスメントってどういう意味?
ナースならアセスメントは得意なはず。
患者のアセスメントは日々していると思いますが、自分のアセスメントも転職には必要になってきます。
自分は今の仕事にどれだけ満足していて、どこの部分が嫌なのか、そこを明確にさせることでおのずと次の仕事のビジョンは見えてきます。
Aさんはその自分を見つめ直すアセスメントを焦ってしまって十分にしなかった結果、自分の好きな看護の本質でもある「外科」「患者の回復を援助する」というポイントを見落としてしまった結果、転職に失敗してしまったのです。
対してBさんは、楽天的なようにも思えますが、ちゃんと自分がしたいこと、看護師として譲れない「忙しい中でのやりがいや楽しさ」を軸に転職を考えていたため、多少条件は悪くてもやりがいを持ちながら楽しんで仕事が出来ているのだと思います。
転職に使えるアセスメント項目
皆さんも転職する前に、一度自分の気持ちを整理してみる必要があります。
ここに挙げた項目に沿って、満足しているのかどうかをしっかり見つめ直してみましょう。
- 今の仕事のとらえ方:何に対して不満があるのか
- 今の仕事の好きなところ
- お給料
- 人間関係
- 通勤距離
- 忙しさ
- 今後の人生設計
- 自分の性格
- 今までの経験や取得した資格
このように自分と仕事のことを書きだしてみて、今の仕事で満足していることと、支援(転職で変えたい)してほしいことをアセスメントしてみましょう。
特に「今の仕事の好きなところ」という項目は重要です。
転職する人ってお給料や残業など細かい条件に目が向きがちですが、仕事の本質ともいえるやりがいについては、今までの職場で経験してきたことの方がたくさんあるはずです。
自分は外科で、回復していく患者を援助していくのが好きだ!とか
高齢者のケアをするのが好き など
自分が今までの仕事で好きだったこと、誇りに思っていることは常に大前提に置いておくようにしましょう。
上記のAさんはこのことを忘れてしまい、条件のみを優先してしまった結果、転職後に後悔してしまう結果となってしまったのです。
他の項目についても今の仕事に満足しているかしていないかを明確にして、次の職場に何を求めるのかをしっかり理解しておくことが重要です。
そうすることで仕事を探している際も、本当にやりたいこと、譲れない条件などがわかっているため、自分に合った仕事を見つけることが出来るのです。
自分に合った仕事を見つけるコツ
上記のアセスメントで、
自分が探すべき職場は何となくわかった、じゃあどうやれば理想の職場が見つかるの?
と疑問に思う方に、おススメの仕事探しの方法を紹介したいと思います。
上のアセスメント項目を一つ一つ照らし合わせて、自分で求人を見ていくというのはかなりの労力を費やすことになります。
なのでおすすめなのは「看護師の求人のプロに探してもらう」という方法。
要は求人を紹介してくれるサイトを利用して、そのアドバイザーに適切な仕事を紹介してもらうという方法です。
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アドバイザーに仕事を見つけてもらったら必ずそこに面談とか就職をしなければいけないということは全くありません。
ビビッと感じなければ、断ればいいし、1年以上も転職活動に費やしている強者も存在します(笑)
なので焦らずにアドバイザーと一緒に転職活動を進めて、自分にあった仕事を見つけていく、これが転職成功の近道といえるでしょう。
おすすめのアドバイザーがいるサイト
看護師の求人サイトは数えきれないくらい存在していて、求人の数も得意な職種も地域によっても違いがあります。
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ちなみにどんな求人サイトがあるのか見てみたいという方は「2018年看護師求人サイト人気ランキング」を見てみてください。
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2つ目はマイナビ看護師 というサイト。
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まとめ
- 転職には自分を見つめ直して、何を変えたいのかを明確にすることが重要
- 看護師としてのやりがい、看護観、好きな子とは絶対に忘れない
皆さんもここのことを参考に仕事探しをしてみて下さいね。
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