私は現在、総合病院の内科の外来看護師として勤務しています。(育休中ですが・・・)
そこで、日々感じる損をしているな~と思う患者さんあるあるを紹介してみたいと思います。
もし、心当たりがある方はご注意を!
決して看護師さんが迷惑しているのではなく、患者さん自身が無駄な時間を過ごしたり、二度手間になってしまったりと、大変な思いをしてしまうので、効率的に診察を受けるためにも、最低限以下のことを守るように心がけてみましょう。
- 必ず内服している薬の情報が分かるものを持参するようにしましょう
- 発熱、発疹、流行期のインフルエンザ疑いは早目に教えて!!
- 予約なしは2.3時間待ちを覚悟!!
- 紹介状や検査データを隠さないで!!
- まとめ
必ず内服している薬の情報が分かるものを持参するようにしましょう
これ、初診の患者さんによくあるのですが、お薬手帳を家に忘れてきてしまうパターン。
初診だからこそ、診察する医師はその人が以前にかかった病気(既往歴)や内服薬、アレルギーの有無などをかなり細かく情報収集します。逆にいえば、それらの情報が不明なままでは診察が出来ないのです。
実際に情報がなければ診察しない!という医師もいます。だって、重要な病気を持っているのにそれがわからず、飲み合わせてはいけない薬とかを処方したら、診察した医師の責任になりますから当然ですよね。
そして、情報も分からず診察ができるか!と怒る医師と、
こんなに待ったのに診察してもらえないのは何でだ⁉と納得がいかない患者の板挟みになるのは、私たち看護師なのです(´;ω;`)
双方の気持ちが十分理解できるので、ただただ主張を傾聴することしかできません。そして、怒りを発散し終わった患者さんを頭を下げて見送るのも私たちの大切な仕事になっているのです。
ですので、最低限自分が飲んでいる薬がわかるものは、初めて行く病院には持参するようにしましょう。確実に薬の名称を覚えているのであればいいのですが、よく
「あの糖尿病のくすりよ~!グルなんとか!!わかるでしょ???」
なんて言われても、アウトです!!!!
薬によって作用や強弱も様々なので、そんな連想ゲームみたいなことで内服薬を思い出すのは危険すぎます。場合によっては、帰宅して持ってくるように言われることもありますので、ご注意を。
発熱、発疹、流行期のインフルエンザ疑いは早目に教えて!!
たまに恥ずかしいのか、自分がそんな病気にかかるはずがないと思い込んでいるのか、重要な症状を、医師の診察になるまで、言わない患者さんがいます。
診察前には必ず、初診の患者さんは問診票を記入してもらうのですが、そこに記載がないと、私たち看護師も深くはツッコむことが出来ません。個人のプライバシーにもかかわるため、場合によっては問診票を白紙のまま出されて、
「あなたに言う必要ないでしょ!(-。-)y-゜゜゜」
と言われたら、私だってそれ以上は聞きませんから!(笑)
でも、高熱や発疹の場合は話が違います。インフルエンザや麻疹、風疹などといった隔離が必要なケースが隠れている可能性があるからです。
去年くらいにも、一部で麻疹の流行がありましたよね。私たち外来看護師は、感染症の流行情報にも敏感になっていますので、ちょっとでも可能性があれば、迅速に違うお部屋に案内し、鑑別のための検査を他の患者さんより早く実施します。
ここが重要で、早く結果がわかれば、その後の診察にも早く入れるのですが、教えてもらうのが遅くなればなるほど、検査結果が出るまで診察が出来ず、結果患者さんが長時間待たなけらばいけないという状況になってしまうのです。
ですので、自分がインフルエンザっぽいかなとか、発疹が現れている場合は、受付の時点で話すようにしましょう。
それでも他の人と一緒にするような病院は、ちょっと怖いですよね。だって他の患者さんの立場だったら、診察待ちの時に感染させられるリスクがあるのですから・・・
予約なしは2.3時間待ちを覚悟!!
紹介状を持参するような総合病院では、当たり前に2、3時間は待ちます。
なんでだ!と言われても、それだけたくさんの患者さんがいらっしゃるからなんですが、私たちもスムーズな診察のために、かなり努力はしているのです。本当に申し訳ないと思っているんです。
ですので、受診後にアポありの仕事を入れたりするのは出来るだけ控えて下さい(ノД`)・゜・。
クレームや怒鳴られてもどうにも出来ません。検査結果も早くしろと言われても、早くには出ません。
一度診察をし、医師が気になった場合は、さらにそのまま詳しく検査するなんてこともよくある話です。せっかく総合病院で詳しく見てもらおうと思って受診されているのですから、自分の体を納得のいくまで見てもらう方がいいに決まっています。
体中検査をすれば、下手すると朝から夕方までかかってしまうことだってザラなんです。
そんなにかかるなら受診しない!!!と意地になる方、実はなんか体がだるいと思って、風邪程度で受診する方の中には、丸一日かけて隅々まで検査をした結果、がんが隠れていたというケースがたまにあるのです。
せっかく受診しようと思ったのなら、受診後の予定は入れず、しっかり見てもらうことを優先し、ゆとりを持って受診しましょう。
紹介状や検査データを隠さないで!!
これもまた恥ずかしいのか、健診結果や検査データなどがあるにも関わらす、教えてくれない方がいます。
まだ結果などのデータなら、診察時でもいいのですが、紹介状となると手続き自体に関わってくるため、また受付からやり直さなければいけなくなったりするのです。
せっかく診察に呼ばれたのに、また手続きで待たなければいけないとなると、患者さんも私たちも二度手間になってしまいます。ですので、他の病院からの資料を持参している場合は必ず受付時に提出するようにしましょう。
そして検査結果などのデータは手続きには関わらないものの、早めに見せてもらうに越したことはありません。
何がいいのかというと医師によっては、そのデータから推測できる疾患などの検査を早めにオーダーしてくれることもあるのです。
つまり、診察までに必要な検査を実施し、診察には十分なデータがそろっているという医師にも患者にもありがたい状況で診察を実施することが可能なのです。
すべての医師がこのような効率を考えた診察をしているわけではありませんが、問診時に看護師に書類を提出あるいは伝えてもらうことで、看護師サイドでもその情報を医師に伝えたり、実施されるであろう検査の準備を早めに整えておくことが出来ます。
ですので、参考になりそうな書類を持っている場合は、恥ずかしがらずに看護師に教えてくださいね。
まとめ
外来看護師を代表して(⁉)、患者様へのお願いを書かせてもらいました。
これらは患者さん自身にとっても、スムーズに診察が受けられるメリットがあります。これから風邪などで受診する機会が増えると思いますが、ぜひ上記のことを実践してもらえたらと思います。
よかったら看護師の仕事についても書いているので、読んでください(^^)