
こんばんは。今回も医療用語シリーズ行きますよ〜♪
「アナムネ」という言葉ですが、病棟に配属されると必ず聞くワードになります。特に新人は早めに入院対応を任されることが多く、
「〇〇さん、アナムネとってこれる!?」
なんて言われることも多いのです。
そんな時でも対応出来るようにここで覚えておきましょう。
アナムネとは病歴などの患者情報のこと
アナムネはドイツ語で病歴という意味があります。ですが、日本の看護業界ではアナムネと言うと
入院の際に必要な患者情報
の意味が強いのです。
つまり「アナムネとってきて」と言われた場合は、
入院に必要な病歴の他にも身体情報や家族歴、利用していたサービスなどその患者を把握出来るあらゆる情報を収集してくるという役割を担っているわけです。
そんなの無理だよ〜
と思った人もいるかもしれませんが、最初は誰でも上手くなんか出来ません。
私も新人時代には入院対応を任されましたが毎回情報が不足していて、カルテがモレを示す付箋だらけになっていました(笑)
失敗するのは当たり前で、何度も何度も経験するうちにアナムネをとるコツや効率などがわかってくるものです。
でもやっぱり出来ないと嫌になっちゃいますよね。
ですので、ちょっとでも上手くアナムネをとるコツを教えます。
アナムネをとるコツ
- 後で聞こうと思わず、なんでもいいから空欄を埋める
- 患者のペースに入りすぎない
- 信頼関係を築く努力をしよう
新人でもできるこの3つのコツを詳しく説明していきます。
何でもいいから空欄を埋める
アナムネというのは、各病院ごとに書式やテンプレートみたいなものが決まっていて、そこに自分で記入したり入力したりしていきます。
例えば
キーパーソン:□
同居者の有無:□有 □無
というように空欄に記入したり、チェックを入れたりしながら書式を埋めていきます。
でもなかなかその順番通りに聞いていくのは難しくて、
「同居者はいますか?」
なんて聞いていると
「一人暮らしなんだよ。だから訪問サービスなんかを利用しててね。」
なんて答えられると、もう質問の方向が利用サービスなどの方向になってしまいますよね。そうなると家族歴などの項目を埋められないまま、違うジャンルの情報収集となってしまうわけです。
この時に「後で聞けばいいや」と思いがちなのですが、私は後で聞こうと思っても、のちにまともに聞けたことはありません。他のナースも大体同じです。
ですので、後で聞けばいいと思うとその項目が漏れとなってしまうになるため、出来るだけ目的を絞ってそのジャンルをすべて記入するような気持でアナムネを取っていくことが重要です。
患者のペースに入りすぎない
先ほどのこととも似ていますが、患者のペースに合わせて情報収集をしていると、様々なジャンルに話が飛びすぎてしまって効率よくアナムネを取ることが出来ません。
ですので、傾聴することも重要ですが、決して患者のペースに飲まれないように、自分の目的意識をしっかり持ってアナムネを取るようにしましょう。
信頼関係を築く努力をしよう
患者も人間ですので、いかにも信用できそうにないナースには何も話してはくれません。特に家族のトラブルや病気に対する不安などは初対面のナースには話しにくい内容でもあります。
ですのでアナムネを取る側も、プライバシーへの配慮をしながら、患者が心を開いてくれるようなかかわりが必要になってくるのです。
具体的には
- 大部屋での質問を避ける
- 身なりに気を付ける
- 自分の体験などを話してみる
などがあります。
他の患者がいるような場所ではなかなか話しにくいこともありますし、いかにもチャラそうなナースには自分の悩みなどを相談したいとは思いませんよね。自分が患者だったらどんなナースに心を開けるか考えて、患者に接するようにしましょう。
また、患者が言いづらそうなときには、自分の悩みや体験談などを自分から話してみるというのも一つの方法です。
「実は私は家族の仲が悪くって、お母さんにはいつも迷惑をかけちゃってるんですよ。親子って難しいですよね・・・」
など、若いナースならではの言葉で伝えてみるのも、患者側からすると、「自分の悩みを話してみてもいいかな」と思うキッカケにもなるのです。
アナムネを取る際に信頼関係を築いておくと、入院中のやり取りなどもスムーズになります。患者側からしても「入院対応をしてくれた○○さんなら話しやすい」という意識を持ってもらえるので、メリットがあります。
まとめ
アナムネは最初から完璧にとれるものではありません。私も何度も失敗を繰り返しながら、何とかやり切れるようになりました。
なので、「アナムネがちゃんと取れないから私はダメなんだ。」なんて絶対に思わないでくださいね。
繰り返すことで自分でやり方が身に付いていくものなのですから。
皆さんも頑張りましょう!
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