
こんにちは。
今回は病院のスタッフしか知りえないないスタットコールについてです。
スタットコールって!?
スタットコール、知っていますか!?
医療に関わらないとあまり馴染みのない言葉ですが、では「コード・ブルー」って知っていますか!?という質問だと知ってる人はかなりいるはず。
病院内で使われる緊急放送のことをスタットコールと呼びます。
その言い方も病院によっては様々で
- コードブルー
- コードレッド
- Eコール
- EMコール
などと呼ばれています。
ちなみにEとかEMはemergency(緊急)の頭文字ですね。
つまり、病院内で緊急事態が起こった時に発令されるコールで、手が空いている医療スタッフを招集することを目的としています。
ちなみに、私の職場では手が空いていなくても、基本は全職員が集まると定めているため、幹部の医師は外来診察中であろうとも、しっかりコール対応のために現場に駆けつけております(^^;それもいいのか悪いのか・・・
適応される緊急事態とは!?
- 患者ではない一般人の急変
- 入院患者の予想しない急変
- 暴行トラブル
などが挙げられます。
患者ではない一般人の急変
私が経験したスタットコールは、外来患者さんが意識を失って倒れたり、院内の管理科の職員が倒れた時にも発令されました。
すぐ近くに対処してもらえるような医師がいない場合は、場所や患者職員など関係なく、スタットコールが使われるのです。
入院患者の予期せぬ急変
みなさん、入院していれば何があっても安心だなんて思っていませんか!?
私達医療スタッフは、エスパーみたいに何でもかんでも急変を予想できるものではありません(笑)
例えば既往歴が何もなく、ただ骨折したくらいで入院している若い患者さんが急に心肺停止とかになったら、かなりビビります∑(๑º口º๑)!!いや、ビビってる無駄な時間はないんですけどね。
これはかなりまれな例ですが、あと数日で退院だった元気な患者さんが、知らないうちに癌が大動脈まで浸潤していて、マーライオン並に吐血し、スタットコール適応になったという事例もありました。
入院しているから安心だともいえないのです。私達はそこにあるだけの情報とその人の体だけで状態を判断しているのですから。
予期せぬ急変は入院中であろうともスタットコールの適応です。
暴行トラブル
これは私も未経験なので、詳しく書くことが出来ませんが、誰かが暴れて手に負えなくなった場合にスタットコールが使われると思います。
ちなみに病院によっては、危険人物が暴れていることを想定した訓練も定期的に実施しています。私も刺股使えますし(*`ω´*)ドヤッw
スタットコールが発令されるとどうなるのか
では、スタットコールが放送された場合どうなるのでしょうか!?
手が空いている全医療スタッフが集結

これはもうスタッフなら「行かなければいけない」と就職時に頭に埋め込まれているので、スタットコールが聞こえたら
「あっ!!行かなくちゃ!!」
となります。
例えば最上階の病棟にいても、1階の外来でスタットコールが発令されたら、そりゃぁもう階段を猛ダッシュで下りますよ、それが数百人単位で(笑)
途中から何かみんなでマラソンしている気分になります。
そしてゴール地点では、総合病院の医療スタッフが1箇所に集まると、もう何が何だか訳がわからない状態です(笑)
私はいつも駆けつけると対応が終了しており、 何が起こったのか全くわからないまま帰還しておりました。
迅速に医療処置が出来る
これだけのスタッフがスタットコールを聞いて駆けつけるのですから、いかに早く対応できるかわかってもらえると思います。
病院内でいつどこで予測不能な事態が起きても、すぐに対応できる、それがスタットコールの最大のメリットです。
なんで場所がわかって放送できるの!?
それは通報者がいるからです。大抵の病院はスタットコールの通報ナンバーが決まっています。
この番号は入職時に必ず覚えさせられます。そして、院内にいたるところに張り紙で記されていたりします。
第1発見者がその番号(院内の事務員などに直通)にかけて、スタットコールであることを告げ、場所を知らせると、全館放送として、スタットコールが流れる仕組みになっているのです。
まとめ
スタットコールについて、少しわかってもらえたでしょうか!?
これがあることで、病院内の全ての人の安全が守られているわけなんですね(´∇`)
今回は雑学を書いてみましたが、また機会がありましたらこんなことも書いていきたいと思います。
他にもこんなことを書いています。
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