こんにちは、現役ママナースのさやみんです。
今言う日も医療用語解説シリーズ行きます。
今回はTB。
このように書いて医療的にはテーベーと言います。(発音はいいのかわかりませんがw)
あなたにはこの意味分かりますか?
ぜひ知らない看護師さんはここを見てプチ情報として覚えていってくださいね。
TBは結核の意味
結核は英語でTuberculosisと言います。
この頭文字を取って、TBというわけですね。
結核は2類感染症
結核はSARSやポリオ、鳥インフルエンザなどと同類の2類感染症です。
結核と診断したら直ちに保健所に届けなくてはいけません。
そして患者さんは結核などの感染症専門の病棟に入院となります。
結核診断のポイント、ガフキーって何!?
結核の診断には喀痰検査が欠かせません。
そしてその痰の中にどのくらい結核っぽい菌がいるかを示したのがガフキーになります。
何もいないとガフキー0。1番多いとガフキー10。
私もガフキー10号の方は今まで1人しかあったことがありません。
ちなみに「結核っぽい」と書いたのは、顕微鏡で見たくらいでは結核菌と確定できないためです。
その確定をするためにはPCR法という検査をします。この辺は難しいので、省きますがこの検査で菌が結核菌かどうか分かるということになります。
なのでガフキー3号でもPCR陰性なら、隔離入院は必要ないこともあるわけで。
ぎゃくにガフキー0でもPCR陽性で入院になることもあります。
だから絶対にガフキーだけて、結核の診断はしないようにしてくださいね。あくまでも疑いという扱いですから。
結核の看護のポイントって!?
私は以前感染症病棟で働いた経験もあります。またおいおいその辺の詳細は書いてみますね。
その時の病棟の様子としては隔離というよりはかなり自由な病棟だなと感じたのが印象的でした。
結核というとどうしても隔離されて自由がないイメージですが、患者さんは外に外出は出来ないだけであり、病棟内でスポーツを楽しんだり、囲碁や将棋など自分の趣味を楽しむことができます。
しかし3ヶ月の強制入院となる患者さん本人のメンタルとストレスは計り知れません。
長期の入院で社会的に孤立してしまう患者さんも・・・
そこで看護師は患者さんの尊厳を維持しながら、また社会復帰ができるようにサポートしていくのが大切な役割といえます。
結核の看護で最も重要なのは内服管理
結核独自の治療としてDOTS(ドッツ)というものがあります。
DOTSとは多種類にわたる抗結核薬を適切に内服継続ができるように適切な支援をしていくための方法です。
例えば結核薬をお口に入れて飲み込むまで見守り、内服後は口の中に何もないかを確認したり、退院してからは保健師などと連携しながら定期的に外来で抗結核薬の内服状況を観察していくなどの方法があります。
患者さんの内服状況や管理能力に応じた内服方法を選択していくことになります。
このようにして入院中はもちろん退院後も継続して適切な治療が行われるようにサポートするというのが、結核治療における看護師にとって大切なのです。
なかなか結核の治療に立ち会うことは無いかもしれませんが、結核と診断された患者さんの流れを知っていただけたらと思って書いてみました。
読んでいただきありがとうございました(*´ω`*)