クリニックの人間関係は正直言って最悪です!
とは言ってもすべてのクリニックが最悪なわけではありません。
しかし私は最悪なクリニックにあたってしまいました。
私が1年半勤めたクリニックの実態をお伝えしたいと思います。
スタッフが7人程度の小さなクリニックに転職した話
およそ10年ほど前、私は自宅の近くにあるクリニックに転職しました。
まだ資格も正社員の経験もない、20歳そこらの小娘時代のことです。
そのクリニックには看護師が4人、助手が1人、受付が2人、そして院長がいました。
大きな規模のクリニックであればある程度看護師の人数も多いのでしょうが、私が勤めたところは本当に小さなアットホームなクリニックでした。
最初は初めてで何も分からない私に、院長はじめスタッフのみなさんが色々と教えてくれて、サポートをしていただきました。
「ココってみんなやさしいな。」
これが最初の第一印象。
しかし、その笑顔の裏には最悪な人間関係が存在していました。
ネチネチドロドロの人間関係
肝心の院長にはお気に入りのナースがいました。
そのナースも院長とつるんで、スタッフの内部事情などをチクっている状況。
例えば院長の悪口を他のスタッフなどで話すと、院長と繋がっているナースが全て院長に報告するような形で何もかも把握されてしまっている状況でした。
だから、他の看護師はあえてそのナースの前で院長の悪口は言わないし、逆に院長と繋がっているナースの事を浮気相手だの色々ディスっていました。
でも入ったばかりで何もそんな内部事情を知らず、浮かれている私。
ただその頃は、いろいろなスタッフから家族のこと、彼氏のこと、仕事の悩みなどを聞かれていました。まだ職場に慣れない私にとっては、それが嬉しくてたくさんの情報を話してしまっていたということだけは覚えています。
ある特定の日から院長に無視されるように
入職して半年ぐらいが経ったある日のこと、いつものように院長に質問をしたとき、
「他の人に聞いて。」
と目も合わせずそっけない態度を取られました。
今までそんな対応されたことがなく一瞬???と思ったのですが、
「機嫌が悪いんだな。」
くらいに考えていた私。
しかしその院長の対応はどんどんエスカレートしていきます。
「何だろう、私何か悪いことしたかな???」
しかもその院長の愛人は、そんな落ち込んでいる私に優しく
「最近元気ないね?どうしたの?」
なんて余計に天使のふりをして聞いてきました。
そんなウソのやさしさでも、馬鹿な私は何も知らずに正直に全部話してました・・・
今思うと本当に腹が立つし、あんな小さなクリニックでここまでネチネチした関係があるとは思わずに入ってしまった自分が馬鹿だったなぁと思います。
お給料が50%減額に
お給料はぶっちゃけると、当時の初任給は16万円。
ボーナスは3万くらいでした。
でも、何も資格もない私を雇ってもらえたという恩を感じ、必死に働いていた私にはとてもありがたいお金でもありました。
そんな中に先ほどの人間関係トラブル。
とうとう最悪な展開に・・・
ある月のシフトが出た時に私は言葉を失いました。
クリニックのシフトは全て院長が、スタッフの休み希望を聞いて作成しています。
そして作成された来月分のシフトを見ると、
なんと月の半分が休みになっていたんです。
もう目が点でもう言葉も出なかったですよね。
「こんなにあからさまにいじめるのか」
と思いました。
要は「お前は来なくていい」ってこと。
当時は「パワハラ」なんていう単語もなかったので、「いじめられた」とただただ凹むしかなかったんです・・・
訴えようにも、どのスタッフを信用していいのかわからないし私のメンタルもボロボロになりました。
その後シフトに比例するように、私の給料は半分以下になってしまったんです。
そして明細と一緒に入っていた一つの手紙。
「さやみんさんにはがっかりしました。これからは正社員ではなくパートに切り替えさせていただきます。」
この一言。
「このくらい口で言えよ!っていうか給料半額になった時点でもう正社員じゃねーわ!」
と思ったんですが、向こうも私に話しかけたくないんだろうなぁと思い、それでもそのままきっぱり辞めるのがなんか悔しくて、がむしゃらに働き続けてました。
そうしているうちに、朝出勤する時にめまいと吐き気を催すようになってきて、とうとう仕事へ出勤することもできなくなってしまいました。
毎朝苦しくて出勤途中の道で車を止めて泣いてました。
こうやって少しずつ体調不良で休むことも多くなり、結果的にその年の12月末、私は院長にボロ泣きしながら
「もうこれでやめさせてください。」
と言ってその仕事は終わりになりました。
その時の院長の返事は真顔で
「あっ、そう。わかったよ。」
その一言だけ。
あの顔は今でも忘れません。
っていうか、思い出したらぶん殴りたくなったし。
1度、包丁で刺せばよかったかな。と本気で思いました。
クリニックへの転職への警告と教訓
クリニックで働くとロクなことがない。
私はクリニックで働くことはもう嫌。
全てのクリニックがこんな状況ではないということは十分承知の上ですが、またこんなクリニックに当たるリスクがあるのであれば、もうクリニックという選択肢は絶対選びません。
これを読んでいるあなたもこんな人間関係が最悪なクリニックがあるということだけは覚悟しておいてください。
今ではパワハラはダメという認識が広まっているので、ここまでひどいクリニックはないとは思いますが、人間関係が最悪なクリニックはまだまだ多いと思います。
今後クリニックで働きたいと思ったら、私みたいにバカみたいに素直で全てを受け入れないこと。
院長やそこで働くスタッフを全部疑うような警戒心がないとクリニックでは勤められません。
ニコニコの笑顔のような裏は昼ドラのような悪意に満ちているかもしれません。
もしくは、クリニックの立ち上げから関わっているようなタイミングでの就職ならまだいいのかも。
とは言っても、私は本当にクリニックはもう勘弁なので、働きたい人はお好きにどうぞ。
今回は感情任感情任せに書いてみましたが、院長は今でも死んでほしいほど憎んでいます。
10年以上経ちますが、今回私自身が転職を考え始めたのをきっかけに思いだして書いてみました。
あなたもこのような経験をしたくなければ、本当はクリニックの転職は慎重に考えてくださいね。